タグアーカイブ: 戦争

no more,no more,no more,

毎年、この時期になると繰り返し聞かされた言葉。
以前も書いた記憶があるけど remember ではないんですよね…

決して忘れてはいけない。
だけどそれ以上に「二度と起こってほしくない」の気持ちが強い。

長々と書いてしまいましたが…昨日観た映画はこちらでした。

「長崎の郵便配達」(原題:The Postman from NAGASAKI)
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P・タウンゼント著・長崎の郵便配達(The Postman of NAGASAKI)を元に
著者の娘であるイザベラの目線で綴られるドキュメンタリー風作品です。

本作のモデルは16歳の時に郵便配達中に被爆した故・谷口稜曄(すみてる)。
被爆し真っ赤にただれた背中の治療を受けている少年の映像は有名ですが
それが彼だと知ったのは随分後になってからでしたっけ…
今作でももちろん紹介されています。何度観ても痛々しい。。。

これまでも様々な形で原爆や被爆者について知識を得る機会がありましたが
本作は著書そのものではなくそれを読んだ娘の視線を通しているせいか
"no more"の精神が強く表現されていたように感じました。
原爆や被爆者について学びたい方への入門編にいいかもしれません。

今日は広島原爆の日。あれから77年も経ってしまいました。
ウクライナ情勢で世界が揺らいでいる今こそ観てほしい作品だと感じました。

この映画の原題は“The Postman from NAGASAKI”。原作小説と若干異なります。
原作は谷口さん自身の物語。映画はそこから着想を得た作品…という意味かな。
蛇足ですが少し気になったので。
(さらに蛇足:谷口さんの被爆体験を語り継ぐ=郵便配達としたのかな、と。)

太陽の子

今日も映画を観てまいりました。
このところ気になる作品が一気に公開されているのでせっせと通っています。

話を戻そうか。

被曝県生まれの私としてはどうしても観ておきたかった作品。
去年放送されたテレビドラマを観損ねてしまったしね…

マッドサイエンティストの思考ってこんな感じなのか。
理解できそうであり、受け入れがたい気持ちもあり…葛藤。
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第二次世界大戦下の日本で密かに進められていた原子爆弾の開発。
実際には基礎研究の域を出ていなかったようですが。

ダイナマイトを世に送り出したノーベルが死の商人と呼ばれたように
科学の進歩はしばしば戦争に利用されてきました。
飛び道具が弓矢から砲や銃…そしてミサイルへ"進化"したこともね。

技術は争いごとの抑止力になり、平和利用だってできるのに。
やるせないなぁ。。。

予定通りに

お買い物できました。
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いつも阪神梅田本店でお線香を購入しています。
お盆前に調達しておこうと思っていたところにまさかのクラスター発生で
営業してくださるかどうか心配していました。無事に購入できて良かった。

現在、地下1階と1階フロアは閉鎖されています。
感染者の大半が地下1階勤務者だからということらしい…
稼ぎ頭でのクラスター発生は百貨店として不本意な状況でしょうが
いつだれが感染してもおかしくない状況なんだもの。
出来得る限りの感染対策を実施されているならば私も普段使いを止めません。
もちろん私も気を付けますけどね。

というか…休業・時短営業要請ってどこまで効力があるのだろう???
映画館も再び座席の間引き販売、レイトショーはずっとありません。
我慢を強いたことの結果・成果はちゃんと検証されているのかな?

自粛疲れという言葉を最近やたらと耳にするようになりました。
抑圧されると心が荒みます…前向きに生きるのが難しくなります。
それでも頑張るしかないんでしょうね。
「欲しがりません、勝つまでは」ってこういう心境だったのかな。。。

あれから75年

長崎出身の私にとって特別な日。
広島・長崎ではそれぞれの原爆投下日が登校日で、平和教育を受けています。
就職してからは11時2分にそっと仕事机を離れて黙とうを捧げていますが、   
今年は日曜日なので自宅で平和祈念式典の中継を観ることができました。

山里小学校の6年生のみなさんが歌った「あの子」。
ちゃんと歌い継がれているんですね。
「あの子らの碑」もきっと大切にされているんだろうな…

県北の佐世保出身なので長崎市内ほどの原爆教育を受けていないと思いますが
「NO MORE ナガサキ」だけは今も心の中に焼き付いています。

「REMEMBER」ではなく「NO MORE 」。前にも書いたことがありますが。

毎年、この日を迎えるたびに戦争という悲惨な出来事に思いを馳せます。
私にできるのはこの程度ですが、生きている限り続けるつもりです。

1917 命をかけた伝令

見たのは先月ですが…なかなかUPできませんでした。
これ以上記憶が薄れる前に書いておこう。。。
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パンフレットの隅に書かれている通り、最大の敵は"時間"。
時は1914年、第一次世界大戦真っ只中のヨーロッパ。
伝令が間に合わなければ大勢の仲間が無駄死にすることになるため
決死の覚悟で敵陣営を突っ切り使命をを全うするまでの一部始終が
描かれています(若干ネタバレ?ま、この程度ならいいか^^)。

上映前から話題となっていた"ワンカット撮影"の技法は確かに凄かった。。。
実際にはワンカットに「みえる」撮影…ということになりますが
全編通して映像が連続しているため、息つく間がありませんでした。
また、狭い通路でぶつかり小競り合いになる…といった細かい演出が見事で
戦場に居るような緊張感と臨場感が…セットもリアリティ全開だしーー;

唯一心を癒してくれたのがこのヴィーカル曲でした。
残念ながらサウンドトラック未収録らしい…なんでだ。
"Wayfaring Stranger/Jos Slovick"

この曲を聴いているうちに、なぜか「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
に出てくるピピンの歌を思い出しました。  
そういえば音楽も全体的にロード~の作品と雰囲気が似ていたような…
この2作品、作曲者は違うんですけどね???
単に私の脳みそ的に同じ分類として整理されているだけかもしれない。。。

個人的には観て良かったと思うしお勧めしますが、結構グロいシーンがあるので
戦争映画であることを理解した上でご覧になったほうが良いと思われ。

戦争は…本当に虚しいですね…

ザ・コクピット

旦那の職場の方からお借りしました。
「(私が)ファントム無頼が好きならコレも好きなんじゃない?」
と、わざわざ持ってきてくださったらしい…

…て。
旦那~ アンタは職場で何を話とるんやぁ~???ーー;

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オムニバス形式で第二次世界大戦中の戦闘をメインに描かれています。
史実に基づいていない設定がちょこちょこ混じっているようですし、
後の松本作品を彷彿とさせるファンタジーテイストの話もありました。
舞台も日本のみならずドイツ、アメリカ、諸島群だったとと様々。

とはいえ戦争…命の奪い合い自体は実際にあったこと。

祖国を思い、家族を思い、時には敵国兵士の身の上にも思いを馳せ。
実際にはどうだったかなんてもちろん知りません。
が…ひどく泥臭くて。戦争の悲惨さと虚しさに溢れていました。

戦闘シーンの描写が多いので少々気が滅入るかもしれませんが、
戦争を知るとっかかりにはなるかもしれません。
改めて平和な世界に生まれたことを幸せだと思いました。

が…
平和すぎて、平和のありがたみが薄れてきているようで…ちょっと怖い。

アルキメデスの大戦

レディスディ料金でお得に鑑賞♪
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時は昭和8年。
軍拡路線へと舵を切った日本に大戦艦建造構想が持ち上がる。
今後の戦闘が航空戦になるとにらんだ山本五十六は空母建造を提案するが
大戦艦の存在感で戦意を高めたい軍部は破格の建造費を提示して
建造を推し進めようとする。    
安すぎる金額に疑問を抱いた五十六は「正しい見積費」を算出するため
100年に1人と呼び声高い天才数学者・櫂直に協力を要請するが
数字を偏愛し軍部を嫌う櫂は五十六の要請に応じようとせず…

そんな感じで物語は始まります。
まあ…映画の冒頭は大戦艦「大和」が3,000名もの乗組員の命を道連れに
沈没するシーンなんですけどね。
史実通り、物語上でも戦艦大和は建造され、そして沈みます。
この沈没シーンがかなり見応えがあるというか…グロい==;

話を戻して。

結論から言うと櫂は「正しい見積額」を突き止めます。
ものすごい執念と天才的な数学的才能で。
そして一時は五十六が提案した空母の建造が決定するわけですが…
推理的なストーリー展開なので、これ以上突っ込むとネタバレになります。
さて、どうしたものかね?^^;

多分…ですが。
櫂はその数学の才ゆえに大和を建造せざるを得なくなってしまったのかな。
必ず起こってしまうであろう戦争を終結させるために。

最後の大和出向シーンで私は涙をボロボロ流してしまいましたが
櫂も泣いていました… これ以上はネタバレになるので触れませんが。

主役・櫂直を演じた菅田将暉さんの名演が光る作品だと思います。
天才数学者という役どころをきちんと掴んでおられました。
ご本人は脳みそを使い過ぎて大変だったようですけどね^^;
終盤の計算式を板書しながらのよどみないセリフ…鳥肌モノです!
その他の出演者も名優揃いで重厚感がありました。
そもそも戦時物かつ男所帯で軽くなりようがないんですが(笑)

作品全体もリズミカルなストーリー展開で、どちらかというと重苦しいテーマ
だと思うのに最後までしっかりと観ることができました。
あと1,2回は観に行きたいかな?冒頭シーンが血生臭くて辛いですが。。。

★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★

明日は別の映画館でレディスディですが…
いよいよ天候が心配になってきたのでお出掛けしないほうが無難かな。
観たいと思っていた映画もとりあえず観ちゃったし。

明日はお盆休みの最終日。。。部屋に籠ってのんびりしようかな^^

15 years ago

この時間帯…NHKニュースに釘付けでした。
リアルタイムで流れる情報から目が離せなかった、長い長い夜。
 
あれから15年。
テレビは世界各地で発生する悲惨なテロのニュースを絶え間なく流しています。
思えばあのテロは過激化への「はじまり」であったような気がしてなりません…
 
 
なぜ、こんな世界になっちゃったんだろう?
自分の考えに合わぬ相手を排除してまで作り上げたい世界って何??
 
 
 
 
 
悲しいね…

原子雲の下に生きて

小学生~高校生の頃に集めた本の中から、
実家を出るときにこの2冊だけ持ってきました。
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原爆投下から70年を迎えた今日、久しぶりに読み返しました。
両親や兄弟、周囲の人たちの死に様が淡々と綴られた文章は
悲しみと健気さと祈りに満ちていて、命の重みを訴えてきます。
 
幼い頃に人の生き死にを当たり前のように目にしていたなんて。
私も小さい頃、祖父母や父親から佐世保空襲の話を聞いて育ちましたが
何度聞いても、想像を働かせても理解できないというか…
考えることを拒否してしまいます。
 
戦争の話を見聞きするたび、ただ漠然と生きている自分が嫌になります。
そんな風に生きていることこそが平和の証しなのかもしれませんが。
 
 
もっと大事に生きていかないとね。

この時期にこの色…

実物を見たことはありませんが、ちょっと思い出してしまったもので。
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願うのは日本国憲法の前文に謳われている「恒久の平和」。
“赤色の紙”が二度と来ない世の中であり続けること。
 
そのためにも、しっかり考えて14日に臨もうと思います。。。
 
 
 
多分、14日には投票しないと思うけど(笑) ←期日前投票の常連だったり。