タグアーカイブ: ザ・ファブル

邦画2本。

どちらもコロナのせいで公開延期になっていた作品。
やっと観られた~!
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◆ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~
1998年に開催された長野オリンピック・スキージャンプ競技会場にて
テストジャンパーを務めた元日本代表・西方仁也さんを軸とした作品。
前回・リレハンメル大会にてもう少しのところで金に届かず、
長野での雪辱を誓ったものの故障や選手層の厚さに阻まれて代表落ち。
もやもやとした心情が割とダイレクトに描かれていました。
かつてのチームメイトである原田雅彦さんが飛ぶときに「落ちろ!」と
思っていたそうで、作品冒頭でそのシーンが出てきて驚きました。
まあ…銀に沈んだ原因は原田選手の飛距離が伸びなかったせいだしね…
しかも長野で原田選手は代表入りし、自分は落ちているんだもの。
こういう泥臭い部分がきちんと描かれているのは凄い!と思いました。

良作だと思いますが、ちょっと演出が鼻についたというか…
オーバーリアクションというか…なんか"溜める"感じとでもいいましょうか。
今、この場面ではこの人にスポットライトを当てているのね?という。
うまく説明できなくてすみません。
実写作品はどうしても生活の延長線上に作品の世界を据えてしまうため
舞台劇のような演出に違和感を覚えてしまうんです。
面倒くさい人間で本当にごめんなさい!ーー;

この作品は実話に基づいているので実在の人物が多数出てきます。
ご本人が見守る中で演技することもあったようで…役者さんは大変だ^^;

◆ザ・ファブル 殺さない殺し屋
こちらは完全にフィクション作品…実話だったら怖い(笑)
凄腕の殺し屋として都市伝説とすら言われている通称「ファブル」が
ボスの命令で1年間人を殺さず普通の生活を送る…という話。

なのですが…
事件を呼び込む何かがあるのか物騒な出来事にちょいちょい巻き込まれます。
が、本人は「普通の生活」を貫いているつもり。
「普通の生活」とはどういうことなのかをストイックに追及しています。
…普通…ホント、一体何を根拠に普通は「普通」になるんですかね???
ファブルを読んでいたらたま~に混乱しますわ。。。

映画の内容に関してはアクション物ですとしか言えない…^^;
ファブルを演じる岡田准一さんはアクションシーンも全部こなしているそうで
純粋に「すごい」の一言。脱いでも凄い。
が…原作よりハンサムなのがちょっと残念。。。(誰か共感して)

原作マンガはLINEマンガで途中まで読みました。テンポがよくて面白い♪
続きを読みたいけど既に結構な巻数が出ているので悩み中です。
電子書籍の割引セールでも狙うか。。。(こうして電子書籍が増えていく)

昨夜半から降り始めた雨は早々にやみそうな雰囲気。
6月も終盤…そろそろ梅雨明けしてほしいです。布団干したい!
とはいえ夏の暑さはもっと苦手だしなぁ…

夏をすっ飛ばして秋になってくれないかね?(笑)

ザ・ファブル & マイ・エンジェル

最近観に行った映画2本…こちらも感想をまだUPしていませんでした。
と言っても感想をUPするのは別に義務でもなんでもないんですが(笑)
折しも学生さんは夏休み。「感想文」を提出する感覚で書いてみます^^
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パンフレットが売切れ(ザ・ファブル)、元々ない(マイ・エンジェル)。
ゆえに映画の鑑賞券のみ。。。なんか寂しい画面だな==;

ザ・ファブル
同名漫画作品の実写映画版。
裏社会で恐れられ、半ば都市伝説として語られる凄腕の殺し屋"ファブル"は
ボスから突然「一般人として1年間普通に暮らせ」と休業を申し渡される。

「休業中の殺しは一切無し。万一殺したら俺がお前を殺す」

佐藤アキラという偽名を与えられ、"ファブル"改めアキラは拠点を大阪に移し
一般人として生活を始めるが…

いざこざ・ドンパチに巻き込まれちゃうんだよな、これが(笑)

なにしろ大阪の"世話人"は当然ながら"表"でのんびり~な方ではないですし
アキラの素性を知らされていない"下"は興味がむくむくと湧いてくるわけで。
…任侠だろうがパンピーだろうが人間ってきっとそういう生き物なのね^^;

殺しに関しては超一流のアキラですが、一般人となると勝手が違う。
皆が言う「普通」とはどういうモノなのか、ひたすら悩みます。
一方、熱いものが苦手で熱い食べ物も湯呑みを持つのもダメだったり
(※感覚が鋭すぎるがゆえの欠点らしい)
ジャッカル富岡というお笑い芸人が大好きで異様なほどの執着を示し、
飼い始めたインコは愛玩というより同居人扱いで一つの命として大事にする。
憎めないキャラクターなんですよね…

「普通」とは何かを考え続けるアキラ。
このことがクライマックスシーンの"どんぱち"へと発展します。
アキラに仕事を紹介し(時給800円ですが)、枝豆の皮は食べないなど
いろいろと教えてくれたミサキちゃんという女の子が窮地に陥ったことを知り
ミサキちゃんには世話になった。助けるのが普通だ。」

ん~…
アキラってさ…実はハイスペックな人間なんでしょうね。
1人で生きる能力には長けているけど人付き合いの匙加減が分からず
だからこそ「普通」という言葉に戸惑ってしまうんだろうな…

そんなことを考えながら観終えました。
正直、私も「普通」という言葉は理解しきれていませんもの。
「常識」とか、みな当たり前のように口にするけど、誰が決めたんだよ?
アキラの問いかけって、多分そういうことなのよね。

この作品は原作の方が面白いかもな~
LINEマンガでミサキちゃん救出の直前まで無料公開されていますので
気になる方は是非ご一読を。(10月末くらいまで読めるようです)

俳優陣は…アキラ(ファブル)役の岡田准一さんのアクションシーンが
凄いな~と思いました。肉体美を惜しげもなく晒していましたし(笑)
それ以上に任侠系の凄みの演技を皆さんがノリノリで演じておられることに
驚いたというか…
演技が凄いんだか「え?こういう願望あるの??」と思っちゃったりとか。
まあ…そこはご覧になった皆様のご判断で(さてさてふむぅ?)。

マイ・エンジェル
仏ドラマ映画、原題は"Gueule d’ange"(英訳:angel face)。
ある母娘の物語。作中、母親が娘のことを時々"エンジェルフェイス"と
呼んでいたので娘の愛称をタイトルにしたのかな?

南仏・コートダジュールに住むシングルマザーのマルレーヌと娘のエリー。
物語はマルレーヌが再婚するところから始まりますが…
この時点でマルレーヌ、終わっています。絵にかいたようなダメ人間==;
自分の再婚パーティ会場で旦那以外の男とイチャイチャ(合体っす…)。
そのせいで旦那から見切られたのに反省する態度がほぼ見られないし
娘のエリーに対しても母親というよりは友達のような接し方。
娘が強請る移動遊園地には行かないくせに、友達からのパーティの
お誘いにはあっさり乗り、娘(8歳)も連れて行っちゃう。
エリーが一緒に行きたいと強請ったのもありますが…酒が出る場所だよ?
しかも男から声を掛けられたからと娘を置いてほいほい付いて行ったきり  
ずっと帰ってこないし電話にも出ない。

その間、エリーはずっとひとりぼっち。
母親のマネなのか、酒を飲み、化粧をしたり母の服を着たりして過ごす日々。
結果、学校のクラスメイト達から酒臭い、厚化粧だと遠巻きに見られ、
次第に陰湿なイジメを受けるようになっていきました。
たった一人で「だるまさんが転んだ」をしているシーンは印象的でしたね…    
というか、フランスにも「だるまさんが転んだ」ゲームってあるんだ!!

閑話休題。
ある日、エリーは街の不良に母親のことでからかわれているところを
顔見知りだった青年・フリオに助けられ、次第に懐いていきます。
母親と違って子供らしくわがままを言ったり、時には素直に謝ったり。    
エリーはフリオを家族(父親?)のような存在と思うようになり、
逆に母親のことを「死んだもの」として記憶の彼方に追いやろうとしますが
フリオに拒絶されたエリーは街の不良から勧められるまま酒を煽り。。。

ここから先はクライマックスシーンになりますのでこの辺で。

ラストはそれなりに綺麗に纏めてあるのかな…とも思いましたが
正直に言うと、この母娘は家族としては完全に破綻しているよなぁ…と。
エリーから拒絶されたことでマルレーヌは多少反省するかもしれませんが
娘を養育するという、親としての義務を果たせるようにはとても思えません。
言葉が交わせる「お気に入りのお人形」的な扱いに終始しそう。
エリーの母親に対する不信感もおそらく相当なものだと思います。
一度破綻した関係を修復するのは至難の業だと思うけどな~親子なら尚更。

というか。。フリオが真面目な好青年で良かったよ…
下手すると幼児誘拐犯扱いされてもおかしくないんですもの。
そんな彼だからエリーも懐いたんでしょうけどね。

物語としてはアレ(どれ?^^;)ですが、演技は凄かったですね~
特にエリー役のエイリーヌ・アクソイ=エテックスには身震いしました。
撮影当時は役と同じ8歳だったそうです。
なのにあんな表情とか間の取り方とか…将来が楽しみですわ。。。

この作品は他所のご家庭の問題を一方的に投げつけられる感じなので
観終わった後のブルーな感情をどうしてくれる?と言いたくなりますが(笑)
個人的には良作ではないかと。
人間関係…殊、親子関係に疲れている方にはヘヴィかもしれません。

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以上、夏休みの読書感想映画鑑賞文でした~!
…夏休み前に観た映画の感想、まだUPしていないんだけどね(ボソ)

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