いやいや。
カテゴリー的にはディザスター(災害)作品ということになるようです。
かなり社会風刺的な内容でした。
英映画、サイレント・ナイト(SILENT NIGHT)。
タイトルからイメージできる通り、クリスマスの出来事。
ウキウキワクワクどころかこの日に毒ガスが英全土を覆うため
国民は苦しみながら死ぬしかない。
英政府は「尊厳ある死」を推奨し国民に自殺するためのピルを配布する。
目前に迫る絶望と、それがゆえに現れる本性、そして葛藤。
なかなかに心を抉る内容でした。まったく救われないな、と。
毒ガスの発生理由については自然発生的…というニュアンスでしたが
全世界を覆うため人類は滅亡するという状況にあります。
だからこそ政府は「尊厳ある死」を国民に求め人々もそれに従う。
ただ、本当にその選択が正しいのかはわからない。みんな死んでしまうから。
新型コロナウイルス感染症に全世界が恐怖を抱いている今、
いろいろと考えさせられる作品ではありました。
これだけは言えます。人生の終焉まで政府に縛られたくないわーー;
作品中で一番共感したのは親の考えに異を唱える少年・アートの言動かな。
大人・親の考え方は絶対ではないんですよね。
なのに大人・親は子供の考えをないがしろにしがち。
しかも良かれと、正しいと思っているので本当に質が悪い!
口論のシーンに胸がすく思いでした。
もっとも当事者にこの気持ちを理解してもらえるかは不明ですが。。。