日別アーカイブ: 2018/03/11

サリー・ホーキンスな1日

観たい映画としてリストアップした中の2作品ではありましたが
上映時間だけで選んだ両作品の主演が同じ方だとは(滝汗)
CIMG3878
 
 
 映画の原題は “Maudie” 。彼女の名前かな?…というか、邦題長すぎ^^;
 舞台は第二次世界大戦頃から彼女が死去する1970年迄のカナダ。
 生まれつきリウマチを患い、体の動きがぎこちないモードは
 周囲のみならず親類からも疎まれていましたが
 生活費を得るために販売した絵が次第に人気を呼び
 ついにはTV局が訪れ米ニクソン大統領からも注文が入り…
 そんなストーリー。彼女の半生が淡々と語られている印象でした。
 現存する彼女の絵の大半はポストカードくらいのサイズだとか。
 現在はとんでもない高値がついているようですが、最初は25セントから
 スタートし、TVで取り上げられるようになった後も10ドルと
 比較的安価で販売していたようです。
 欲がない…というより、生活に困らなければそれで良かったのかも?
 
 それにしてもカナダの冬って寒いんですね…
 雪に覆われた映像は綺麗でしたが、撮影時はマイナス20℃だったとか!
 そんな自然環境の中を電気・ガス・水道が通っていない狭い小屋で
 夫と2人で住んでいたなんて…ん~…私には無理ですわ==;
 
 彼女が残した絵はWEBで容易に鑑賞できます。
 なんというか…素朴な絵という印象で、温かみを感じました。
 だからといって何百ドルも出して入手したいとまでは思いませんが…
 ま、こればかりは価値観の問題ですものね。
 余談ですが、私はマルメッコがなぜあんなに売れているのか
 サッパリ理解できない女です。可愛いとは思うけどね?^^;
 
 モードを演じたサリー・ホーキンスさんの演技は凄かったです!
 本当にリウマチを患っているのかと思うようなぎこちない動き、
 周囲の視線を気にするようなオドオドしたような態度。
 当時の”異端者”扱いというか、偏見を同時に理解できるような気がしました。
 モードの夫・エベレットも孤児ということで苦労した方のようですし
 妻の成功を支える夫という立場も当時の社会では異端だったでしょう。
 人間の “暗い” 部分とカナダの美しい大自然の映像。印象的だったな。。。
 
 
 ざっくり書いちゃうと「半魚人と人間の恋」になるのかな。
 主人公は幼い頃に受けた虐待のショックで話せなくなった女性・イライザ。
 ある日、彼女が清掃員として勤務する航空宇宙研究センター(※米機密期間)
 に不可思議な生物が運ばれてきて…というのが話の発端。
 エリート軍人から虐待されていた不可思議生物=”彼”に興味を抱き、
 休憩時間のたびに食事である茹で卵を分け与えたり、音楽を聞かせたりして
 次第に心を通わせるようになったが、その”彼”が生体解剖されることに。
 ”彼”を助けたい一心で友人を巻き込み研究センター内の博士の協力も得て
 どうにか救出したものの、事態はどんどん深刻化して…
 ん~ これ以上書くとネタバレしちゃいますな^^;
 
 舞台は1960年代のアメリカ。冷戦時代でございます。
 それゆえソ連(現:ロシア)との競争意識やスパイ合戦が激しく
 その辺りもしっかりと物語に組み込まれています。
 …だから終盤に近づくにつれエライ事になっていくんですがーー;
 「しあわせの絵の具」同様、この作品も人種差別などの偏見に満ちた時代ゆえ
 話せないイライザ、彼女の友人である黒人の同僚や売れない画家(=無職)は
 軽蔑の対象だったりするんですね… 研究材料である「彼」の扱いも然り。
 はぁ…この手の人間ドラマってドロドロしているなぁ。。。
 (最近、アニメ作品ばかりだったのでちと刺激が強かったかもーー;)
 半面、半魚人の「彼」の姿はオドロオドロしくなく、むしろ綺麗でした!
 本能の赴くままに残虐なコトもしでかしますが、性格は素直っぽいし
 イライザとの交流で感情をあらわにするシーンは可愛らしくもありました。
 体のデザインも魚っぽい鱗やヒレがあるけど全体的に筋肉質で割と好み^^
 ちなみにポスターに使われている「ヒロインと半魚人が抱き合うシーン」は
 物語のラストにあたります。
 が、実は中盤にも似たようなシーンがあって…私はそっちのが好きかな~
 よくもまあ、あの場所であの状況が作れたな~とビックリしましたけど。
 (でもまあ、ファンタジーとしてはアリだと思っておりますです^^)
 
 この作品はR15指定。
 グロシーンもありますが、それ以上にエロい表現が…むしろこっちか?
 なにしろ冒頭からイライザが…ねぇ^^;
 個人的には綺麗なオネイサマは大好物でございますが
 まさか麗しき裸体を晒すだけでなくあんなシーンまで出てくるとは。
 でもって、半魚人を拷問するいけ好かない軍人さんも奥様と…
 こっちはでっかい修正が入っていて若干興ざめでしたが(←え。)
 子供を通学に送り出した後、夜勤帰りの夫をベッドルームに誘う妻…
 その状況だけでも結構萌え♪  …何を語っているんだ、私は(笑)
 
 こちらもストーリー自体は割と単純だと思いますが
 時代背景、R15シーン、その他残虐なシーン(流血沙汰です)を考えると
 好みが分かれるかもしれませんね。
 お付き合いしたてのカップルは行かない方がいいかも…--;
 
 
 
以上!
2作品とも演技派の俳優さん揃いだな~という印象でした。
特に主演のサリー・ホーキンスさんはとにもかくにも体当たりな演技だらけで
役の作り込み方も凄い!の一言。彼女の出演作品…ちょっと探してみよう。
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