久々に目にしたタイトル。WEBニュースのコラムで取り上げられていました。
こういう解釈もあるんだ、と思いつつ、実は私も似たようなことを感じていました。
歌に出てくる青年に共感していたもので。 …相手は恋人ではありませんが^^;
学生時代、親たちは繰り返し「都会の恐ろしさ」を吹き込みまくりました。
事件や事故が多い、物価が高い、空気が悪い…
ホントに悪口ばかり==;
しかし、翻って私が思っていた「田舎」の現状はというと
仕事がない(当時は「選べない」以前の問題でした)、交通の便が悪い、どこか封建的な雰囲気。
どこで何をしていても誰かに監視されているような窮屈さもありました。
大学進学を機に「田舎」を出ることになりましたが、進学先にも難癖を付けられ
「東京へは行くな、出るのは大阪まで」 ←九州人の東限か?と疑いたくなるほどよく聞きました。
「学生寮の無い大学はNG」 …まあ、これはお財布事情もありますが…
次から次へと出される条件をクリアして手にした「都会へと至る切符」。
それ以降は「出た者勝ち」を貫いています。
「若いうちにいろんなことをたくさん経験しなさい」という割に、こどもの行動を制限する。
矛盾した扱いへの反発はかなり大きかったです。
私にとって歌詞の“恋人”はそのまま親の存在と重なるかも?
青年は「僕は帰れない」と言っていますが、私だったら「僕は帰らない」と断言します。
というか、実際そうなっているし(苦笑)
木綿のハンカチーフをねだられていたら、1枚ン万円の高級品を送り付けているわ♪
多分…相手が本当に恋人だったとしても、同じような対応をすると思います。
自分の言動を否定され続けるのって、正直キツイ。
しかも相手は「相手の望む自分」になるべくアレコレ言ってくる…
どう考えても冷たくあしらっちゃうだろうな~==;
そういう意味で、有川さんの解釈はとても新鮮でした。
最後まで相手を思いやるなんて、私には到底できない芸当ですもの。
むしろ当てつけのように「木綿のハンカチーフ」を強請る側かも。
少しばかり落ち込みつつ、失恋ソング?にしては明るい曲調のあの歌を
久しぶりに聞きたくなりました…もちろん、太田裕美さんの歌声で。
八神純子さんも聞いちゃおう♪
当分の間、脳内BGMは懐メロのオンパレードになりそうです…
コメント
こんにちは。
確かに年齢によって詩の解釈が違ってくるかもね(●^o^●)
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☆昔の乙女様
こんばんは。。。
40年前は歌詞のような事例がたくさんあったのかもしれませんね。
実際、都会は誘惑がたくさんあったのでしょうし…
女の子は地元で仕事先を見つけ、お嫁に行く時に退職というパターンが
ごくごく普通だったように記憶しています。
女性の社会的地位が劇的に変った今を生きる私には共感できない部分が
あるのかもしれません。
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女の子への有難い親心です。
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☆yamaseichan
そう思えたらお互い良かったのでしょうけどね…
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子を持って 初めてわかる 親心
なんてね、年寄りのたわごとかな?
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☆yamaseichan
子を持てぬ者の逆鱗に触れたと苦言を呈します。
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親に「イイ子」を強要され続けた身としては、激しく首を縦に振ります。
立場が変われば見方も変わるもので、
「あなたのためだから」が必ずしもその人の為ではなかったりする。
反骨精神が育たない位に洗脳されていたために、早目に諦めてしまい
今になってその理不尽さを思い知って愕然としている…
そんな今日この頃。
今更「イイ子」を止めようと思っても、習性は変えられるもんでもありません。
窮屈な生き方しか出来なかったけれど、今が不幸な訳ではないからまあいいのか。
有川先生はいつも優しいんですよね。そして間違った事には声をあげる方。
作品にも愛が溢れている…と思っておりますが、いかがでしょうか?
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☆みもー様
私は「イイ子」に加えて姉の立場も強要され続けましたね…
とにかく我慢を強いられました。「お姉ちゃんだから」という言葉は今も嫌い。
親しい友人からは「がんちゃんは甘えベタだよね~」とよく言われます。
そりゃそうだよ~ 甘えさせてもらえなかったんだから==;
旦那が私を甘やかすのはその辺の事情を汲んでいるからのようです。
当の本人は好き勝手しているつもりなんですけど…まだ足りないのか?(笑)
本音を言うと、自分に子供ができなかったのは神の啓示だと思っています。
多分、育てられないから。
運が良ければ社会が子供を守ってくれるかもしれませんけどね…
(これ以上はちょっと書けません。結構キツイ内容になっちゃうので)
有川浩さんの作品…決して内容は嫌いではないんですよ。
読みやすいし、文学としての完成度も非常に高いと思います。
「愛が溢れている」というみもさんのご意見にも諸手をあげて賛同いたします。
ただ…私の心がひねくれきってしまっていて、何かの拍子にスネてしまう。
そんな感じ。闇の住人には光が眩しすぎるんですわ…
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